95歳になる映画監督の新藤兼人氏が、実際体験した戦争のドキュメンタリー映画。
というても戦闘シーンが出てくるわけじゃない。
30代前半で二等水兵として入隊後、18歳の上官から「オマエらがバカだから海軍の魂を
叩き込む」という言葉のもと訓練と称した、イジメに耐える新藤氏や仲間達。
そして実際の訓練といえば、木製の戦車に木製の手榴弾を、ひたすら投げたり、
靴を前・後ろ逆に履いて歩けば、敵に進路をさとられないという、見ていて、あきれ返る
ようなものばかり。
こんなことする間に、少しでも早く降伏しとけば、亡くなる人も減ったろうに。
戦争が、どれだけ人の心や体を傷つける無駄なことなのか・・・考えさせられる映画じゃった。